HP8753のプリンタードライバーがOS10.12を最後にサポートから外れる事態になり、まぁ年式を考えれば致し方ないので写真用プリンターの新規導入を検討していた。当初はA3+機でEPSONの5vと7vを両機揃えることを考えたが、とくに7vのほうの画質が、HP8753と比べるとあまり気に入らなかった。(まぁサンプルプリントが青の透明感を過剰に演出していたことが大きな要因だろうけど) そこでCanon機を検討しはじめた。Canonのプリンターも数年前に鳴り物入りでデビューしたPIXUS pro1の画質と運用評価があまりパッとしなかったので印象は良くなかったのだけど。今回調べ始めたら、pro-1の後継機として[imagePROGRAF pro1000]がデビューしていることを知った
imagePROGRAF pro1000は、いまウチで不調のために置物になっているかつてのHPの名機B8190と同じように、プロ向け業務用の大判プリンターの構成要素をブックシェルフプリンターの最大限界サイズに詰め込んだ、なかなか意欲的な構成のマシン。各色80ccの大型タンクを採用した顔料12色インクシステムを採用し、うち一色としてクロマオプティマイザー(透明コーティングインク)を備え、顔料インクながら、染料インク機と同等の均一な透明感を持った光沢紙への出力を可能にしている。EPSONのPX-3vと比較して機能的なマイナス面は「ロール紙に対応していないこと」「アート用紙などの厚紙系への対応が0.7mmまで(PX-3vは1.5mmまで対応)」の2点。もう一つの欠点は用紙幅17インチに対応しているのに、出荷時のファームでは用紙長さが23インチまでしか対応しておらず、A2は出せるけどA2ノビは出せないことだが、その点については現在公開されているファームウェアアップデートをユーザーが適用すれば可能になる。PX−3vに対する長所は、PX-3vがマットブラックとフォトブラックを交換して切り替える必要があるのに対して、PROGRAF1000はすべてのインクタンクを同時にとりつけする仕様なので、インク交換とノズルクリアに消費されるインクや、その度に廃インクパッドの容量が圧迫されるという問題がなく運用が楽な設計になっている。また、ヘッド直下の吐出部分の用紙保持に、業務用インクジェットや活版印刷機にあるようなバキュームシステムを採用しているので、PX-3vで見られるような、フチなし印刷時に用紙隅に残る金属ギアの圧迫痕がPROGRAF1000では現れない。廃インクパッドもユーザー交換が可能なシステムになっているため、工場送りにしなければならないPX-3vと比べてダウンタイムは非常に短いことが期待できる。
と。まだ届いていないプリンターに対する期待を書いていると、泉昌之の「かっこいいスキヤキ」に収録されている短編「アーム・ジョー」のオチを思い出さざる得ないが(謎)少し楽しみである。と書き残して、プリンターを収めるために、まず棚を片付けます