5SA_0313

5SA_0313_2000px
2011.3.11を境に日常は新しいフェイズに移行した。

放射性物質に汚染された食品による体内被曝を避けたいという民衆の要求は新たな市場を生み、従来は東京まで流通してこなかった九州や四国の産物が東京のスーパーに山積みになり、大分産の黒々とした長茄子も三本280円くらいで飛ぶように売れるようになった。売れるようになったから、流通経路と運送システムが確立され、長茄子は三本180円になり、少し色が薄くなった。

そして、我々は職業上受忍すべき不可避な被爆線量として規定された、かつての放射線関連施設従業員と同じ被爆量の中でそれを食べる。

This entry was posted in monologue. Bookmark the permalink. Post a comment or leave a trackback: Trackback URL.

Post a Comment

Your email is never published nor shared. Required fields are marked *

You may use these HTML tags and attributes <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

*
*