「フルサイズはノイズに強く高画質」という物言いは繰り返されている。しかし、そのフレーズが生み出された頃にフルサイズと言われていたのは Nikon D3や EOS 5D等の、フルフレーム12MPの機種だ。そして、なぜそういう事がいわれたかと言えば、APS-C機でも15-16MPが当たり前だったところに、何故12MPのフルフレームが二倍から三倍の正札をつけるかという事に対する弁護/エクスキューズのために喧伝された言葉だったと言ってよい。そしてそれは聖典と目されるようになり、現在に至る。
画素数競争から降りない限り、素子のサイズに関わらず限界まで画素ピッチを高密度にする他はない。フルフレーム36MPは限度ぎりぎりと言われていたAPS-C 16MPと、画素ピッチの上では大差ない。APS-C 24MPは、m4/3 16MPと大差なく、かつては「限界を超えてしまった無理のあるスペック」と言われていた領域にある。一番有望そうなスペックであるフルフレーム 24MPは、すっかり廉価版用の素子になってしまっている。
情報というのは恐ろしいなと思う(謎)