RAIDの憂鬱

世の中にはプロ写真家向け機材販売というおせっかいな業種があり日頃より私もお世話になっているわけですが。いやいつもお世話になってます、ホントに。  …さておき。プロ写真家にデジタル機材を売りつける手法の初手はPhotoshopがストレスなく走る高性能Macintoshやスキャナーだったわけですが、Core2 duo辺りからもうスチル用途ではiMacでおつりがくるようになり、Macintoshを売るにも先が見えて来たころからRAIDやNASの売り出しが始まって現在に至るわけです。

自分自身、2年ほど前にNASを導入してその上でRAIDを組んで運用しているのだけれども、最近とみに思うのは必ずしもRAIDを組む必要はないというか、RAIDを組んでしまったがためにあとのファイル管理がややこしくなる例も多いなということ。基本的にRAIDの「データ保護」は正確には「データアクセスの保護」で、そこにあるデータそのものをアーカイブすることができません。RAID装置も機械ですからいつか必ず故障しますが、一旦故障したらもうその中に組込まれているデータから復旧することはできず、必ずRAIDとは別にバックアップとアーカイブの二つのコピーをもたなければならないわけです。んーむ。面倒だなと

RAID構成と機器の選択・運用管理に関する知識がない場合には、単にJBODでドライブの差し替えで運用した方が効率的だなと最近は強く思うようになりました。なんか枯れて来たと言うべきか

追記

RAIDの構成にもより、データの保護性が高いRAID1はNASに採用してアクセスの確保を優先するのにむいており、RAID10やRAID6はそれなりの高速性があるのでeSATAなどの高速インターフェイスで一台のマシンに接続するイメージでしょうか。ただeSATAって言っても要するに脳みその記憶領域だけを外にケーブルでひっぱりだしたようなもので、そこが一杯になればやはり何TBものデータコピーを繰り返して整理する羽目になる、あるいは丸っと同じものを増設…になるので、増設した当初は幸せになれますが、あとが面倒です。そう考えるとJBOD悪くないかなと。

註:RAID5やRAID0に触れないのは、写真稼業でRAID0やRAID5を採用すべきではないと、個人的に思うからです。

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