後で追記すると思う
VCC proの設計目的はステッチングで高解像度データを得ること
VCC pro が発売されたのは、フルフレーム素子を積んだDSLRが各社から発売され、そろそろプロカメラマンには行き渡りつつあるという頃合いのことだ。
その頃のフルフレームDSLRの画素数は12MPから16MPが主流であり、すでに25MP~40MPのモノが登場していた中判デジタルバックには、解像度の点で到底及ばなかった。
一方、Adobe Photoshopにステッチやリマップ系の処理が組み込まれ、光学的な制約をソフトウェアでカバーするという考え方がエンスージアストの間に芽生え、フルフレームDSLRで撮影した画像をステッチして中判デジタルバックに遜色ない写真を得ようとする試行錯誤が始まったわけだ。
しかし、立体である被写体|奥行きを持つ空間に対し、精度の良いステッチングを行なうためには、三脚ごとカメラを移動させるのはもちろんのこと、シフトレンズを用いてレンズを平行にシフトすることでさえ、主点位置が変わってしまい、奥行きの整列に破綻が起きてしまう。
その不都合を解消するには、レンズ(主点)側ではなく、撮像面(後枠ないしはカメラ)側をシフトする必要がある。 そこで、後枠でズラシができるアオリ装置をフルフレームDSLRと組み合わせ、16MPを四枚接いで40MPに相当するデータを吐き出すことを主眼として企画されたのが、VCC proだったと見てよいだろう。
VCC pro の後枠シフト
VCC pro の後枠シフトはスピンドルギアによる微動装置を備え、重量級のカメラを取付けた時にも、指先のタッチだけで精密なシフト操作を行なうことができる。
操作部は撮影者側から見て左側に集中配置される。シフト量はVertical shift(ライズ/フォール)が 15mm/15mm。Horisontal Shift(左右のシフト)が20mm/20mmとなっている。シフト量が少ないと思われるかもしれないが、フォーマットの前提がフルフレームすなわち24mmx36mmなので、横位置では画面に対して半分以上のシフト量があり、2x2の四枚接ぎを行なうには充分なアオリ量がある。縦位置の四枚接ぎでも不足ということはないだろう。
- 現在は24x36mmのいわゆるフルフレームのワンショットで36MPが当たり前になっているので、ステッチングの需要はあまりなくなっている。
- 現状において、後枠のズラシが持つアドバンテージはあるのか。それはなにか
- DSLRからミラーレスへの移行
- スタジオワークにおけるミラーレス(LCDスクリーンインターフェイス)のアドバンテージ
- DSLRのプリズムファインダーのアドバンテージ
編集中(謎)